製造現場において、ベテランの技術者が退職すると、突然品質が安定しなくなったり、生産性が低下したりする──そんな経験はありませんか?
経済産業省が策定した「スマートマニュファクチャリング構築ガイドライン」では、こうした課題に対する解決策を「変革課題マップ No.33」として示しています。
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経済産業省 2024年6月28日
「スマートマニュファクチャリング構築ガイドライン」を取りまとめました
https://www.meti.go.jp/press/2024/06/20240628004/20240628004.html
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この指針では、「ロボティクスを適切に取り入れ、人作業を補助するものづくりの推進から、自動化・無人化を効果的に推進できている」ことの実現を目標としています。では、あなたの工場はこの実現イメージにどれくらい近づいているでしょうか?
多くの製造現場では、“職人の勘”に依存する工程が少なくありません。特に多品種少量生産や個別受注生産のような業態では、仕様変更が頻発し、都度ベテラン設計者や技術者の判断が求められがちです。
このような状況では、人材の属人化が進み、業務の平準化が難しくなると同時に、品質・納期・コストのブレが発生します。
解決の鍵は、ロボットを適切に取り入れた生産プロセスの自動化です。つまり、「人に頼る」のではなく、ロボットを含めて「仕組みとして再現する」ことが求められているのです。
この仕組みを実現するためには、次の5つのステップを段階的に進めることが求められます。
「スキルに依存しないものづくり」を実現するには、ロボットを導入するだけに留まらず、様々な作業と連携させて、ロボットができることを増やす仕組みづくりが必要です。
あなたの工場では、これらの仕組みがどこまで実装できているでしょうか?
ぜひ、5段階のどこに位置しているのかを振り返ってみてください。そして次の一歩を、仕組みづくりから踏み出してみませんか?