製造業の現場では生産を継続するための保守が重要であり、そのための生産設備のデータ収集および不具合発生の要因特定が重要な課題となっています。ただし、多数の設備が稼働する工場では、設備ごとに異なるデータフォーマットや通信方式の違いにより、データの収集・管理が困難です。本記事では、KVシリーズを活用したPLC一括監視システムの構築について解説します。
🔍 こんな方におすすめ!✅ 工場のDX化を進めたいがどうすればいいかわからない
✅ 設備監視システムの導入を検討している
✅ 簡単かつ素早くデータ収集を実現したい
一元監視システムの構築に着手する場合、以下の課題がよく挙げられます。
キーエンスのKVシリーズは、これらの課題に対してメリットがあります。
KVシリーズを活用することで、既存のPLCを大きく変更せずにデータを収集できます。
工場設備からデータ収集を行い、AIによる分析を行うための手順を以下に示します。
手順1 事前調査
手順2 機器の手配
手順3 KV STUDIOによる開発
手順4 KV-XD02を活用したアプリ画面の作成
手順5 高度な分析を行うための外部PCとの連携
本ブログでは、機器の手配について解説します。
様々な工場設備と接続し、データ集約・分析に利用します。
KV-XLE02は、KV-8000と設備側PLC間の接続に利用します。
KV-XD02は、アプリ作成およびデータを可視化するためのユニットです。
KVシリーズの各種設定、プログラム開発に使用されるソフトウェアです。
KVシリーズのデータ保存用SDカードです。
キーエンスKVシリーズを動作させるためには、DC24Vが必要です。
AC100/200Vから電源を取る場合、スイッチングパワーサプライを準備してください。
(参考)S8VK-G06024 OMRON
KV-8000への電源供給に利用します。以下の2パターンの方法があります。
電源供給に利用します。必要な長さを準備してください。
設備とKVを接続します。必要な長さを準備してください。
コストを抑えるために、中古機器を購入する方法もあります。
※中古機器の利用は自己責任となります。
本記事では、KVシリーズの機器の用途と手配方法について解説しました。
次回の記事では、「KV-STUDIOによる開発手順」について詳しく解説します。
🔍 さらに詳細な技術情報を知りたい方は、次回の記事をお楽しみに!