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世界中に広がるEVシフトの影響!加工トレンドの変化を詳しく解説

世界中に広がるEVシフトの影響!加工トレンドの変化を詳しく解説

切削加工で避けて通ることのできない、自動車のEV(電気自動車)シフトの波。動力源がエンジンからモーターに変わることで、自動車の部品点数は40%以上減少するといわれており、日本の産業を支える自動車部品加工の在り方も大きく変わるといわれています。EVシフトによる受注環境の変化に対応するためには、世界のEV市場の動向やEV加工のトレンドについて把握しておくことが重要です。

EV(電気自動車)の開発競争が激化する背景

各国の温室効果ガス削減目標

世界中で加熱するEV(電気自動車)のシェア争い。EV開発は、これまでは自動車メーカーが中心でしたが、ITベンチャーや異業種メーカーも参入するなど競争が激化しています。その大きな転換点となったのが、2015年にCOP21(気候変動枠組条約第21回締約国会議)で採択された、温室効果ガス排出削減の新たな国際枠組みである「パリ協定」です。世界では今、地球温暖化の原因となる従来のガソリン車が、厳しい規制の対象となっています。EVの開発競争が激化する背景には、世界的なCO2排出への規制強化があるのです。

世界のEV市場の動向

世界のEV市場の動向は、各国の事情によってさまざまです。例えば、これまでハイブリッド車が主流だった日本では、内燃機関からの脱却に向けて、各メーカーの動きが激しくなっています。世界各国のそれぞれのEV市場の動向について紹介します。

日本

世界のEVシフトに遅れをとる日本ですが、近年では各メーカーともに、EVを販売戦略の中心に据えたラインナップを続々と展開しています。トヨタ自動車では、2050年のグローバル新車平均CO2排出量[90%削減]を目指す 「トヨタ環境チャレンジ2050」を推進するほか、日産自動車や本田技研工業では、EVをはじめプラグインハイブリッド車(PHEV)や燃料電池車(FCV)の開発も強化するなど、CO2削減に向けて大きく舵を切っています。またソニーグループ(ソニー・ホンダモビリティ)の参入によって、自動車離れが進む若者へのEV拡販も本格化すると予想されます。

中国

中国では、人口増加による排ガス問題から、路線バスやタクシーなどの公共機関でEVシフトがいち早く進んでいました。現在では中国政府の補助金政策によって個人間でもEVが普及しており、大きなマーケットとなっています。また国内新興メーカーの台頭や、リチウムイオン電池の量産化など、EV技術の高度化もめざましく、BYD社(比亜迪)などの中国メーカーが日本市場に上陸するなど、世界市場を席巻しています。

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