切削加工AIの機能
AI Features for Cutting Process
概要
切削加工プロジェクトでは、工具異常検知機能と工具摩耗値算出機能を提供しています。本機能は外付けの電流センサをクランプするだけで簡単に始められ、加工機械を改造する必要がありません。また、これまで実際の加工現場に寄り添って、様々な金属、ワークサイズ、加工方法を行っている企業様の大量のデータを分析し、膨大な数の試行錯誤を通して、加工とデータとの間をつなぐ知見や分析ノウハウを積み上げたことにより、高精度な機能を実現する独自のアルゴリズムの開発に至りました。
工具異常検知機能
工具異常検知機能では、加工中の工具状態をリアルタイムでモニタリングすることで、突発的な折れやチッピングを検出することができます。本機能により、突発的な工具の破損に気づかずにそのまま加工を続けてしまい、不良品を生産してしまう事態を回避でき。歩留まりを減らして生産効率を向上することができます。現在、より価値の高い機能を提供することを目指し、検知可能な金属、ワークサイズ、加工方法を拡張するためにさらなる研究開発を行っております。
サイクル検知
連続加工における周期波形を解析し、自動で1加工分の電流波形(サイクル波形)を検知します。
工程分割
NC装置に外部機器を接続することなく、自動で工具変更時に波形を分割します。
波形前処理
加工以外の非周期的な波形を工具異常が生じたと誤判定しないよう自動で非加工空間を認識します。
異常検知アルゴリズム
モータ電流の急激な瞬時的変化から工具の折れや欠けなどの異常現象を検知します。
工具摩耗値算出機能
工具摩耗値算出機能は、加工回数とともに摩耗していく工具の摩耗度を視覚化する機能です。これまで目視での確認や時間管理、加工回数などで工具の交換タイミングを管理していたところを、本機能によって定量化した摩耗スコアを見るだけで工具を適切なタイミングで交換することができるようになります。工具を限界まで使えるようになることにより、製品1個当たりのコストを下げ、コスト面で競争力を高めることができます。今後、工具の摩耗状態をより正確に定量化できるようにさらなる精度向上を目指します。
サイクル検知
連続加工における周期波形を解析し、自動で1加工分の電流波形(サイクル波形)を検知します。
波形前処理
加工以外の非周期的な波形を工具異常が生じたと誤判定しないよう自動で非加工空間を認識します。
摩耗値算出アルゴリズム
工具にかかる負荷をAIが解析し、摩耗値を推定します。